バカラ アラベスク

バカラ アラベスク

本気か冗談か、セツナが状況を悪化させることを愉しんでいるのか、彼女は挑発行為を重ねることに余念がなかった

 まさか、本当にセツナとの再会を心の底から喜んでいるとは、想いがたい

 なにせ、彼女は魔王の腹心であり、魔王にこそ忠誠を誓っているはずなのだ

 だから、この状況は大いなる間違いであり、ファリアやミリュウたちにはしっかりと説明するだけで乗り切れそうな気もするのだが、一方で、物凄まじい形相で詰め寄ってきている女性陣の反応を見る限り、そういうわけにもいかないのではないか、とも、想うのだ

 と、そのときだった

 セツナは、妙な感覚に囚われた

「なんだ?」「へっ? なに? どうしたの? その女になんかされた!?」 セツナが変な表情をしたからだろうが、ミリュウが大騒ぎに騒ぎ立てる

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メイルオブドーターは、そんなミリュウたちの反応こそ愉しんでいるように見えなくもない

「なにも感じないのか? ミリュウ」「うん、あたしは、なにも……なにもされてないし」「俺だってなにもされてねえよ」 などと断言すれば、メイルオブドーターがぞくっとするほどに魅惑的なまなざしを向けてきた

「ちゃん様が望むなら、なんだってしてあげるけど?」「ああ、もう、いちいちそんな変な風に受け取られることいわない!」「ねえそれどういうこと!? どういうことなの!?」「そうよセツナ! どういう関係なのよ!」「説明を求めます!」「御主人様!」「ああもうっ!」 押し寄せる詰問の波の中で、少し離れた場所から冷ややかな声が聞こえてくる

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「いい気味だ」 エッジオブサーストだ

「おぬしは相変わらず性格が悪いのう」「うるさい」「しかし、これは……」「ああ、これは……」 セツナと同じように違和感を覚えたような反応を示したのは、アックスオブアンビションとランスオブデザイアだ

おそらく、ほかの眷属たちも同様の感覚を抱いているはずだ

 メイルオブドーターも、だ

 事実、彼女は、セツナの体をまさぐろうとしていた手を止めているのだ

「なになになんなの、なんなのよ、だれかちゃんと説明してよ!?」 ミリュウが怒鳴りたくなるのも無理からぬことだが、セツナは、急激に膨れ上がっていく違和感の中で、ある種の諦めを認めるしかなかった

つまり、「説明している暇はなさそうだ」「うむ